誰しも加入していながらもあまり関心がない制度
毎月医療保険にいくら払っているのかちゃんと理解していますか?
一、明治から日中戦争勃発まで。漢方から西洋医学への転換。二、日中戦争から終戦まで。国営医療体系の構築。三、占領時代。アメリカをモデルとした医療体制の改革。四、占領以後から石油ショックまで。だれもが受診できるようにするための医療機関の整備。五、昭和五六(一九八一)年から現在まで。医療費の抑制上記の目標のうち、成功しなかったのは、皮肉にも強い信念と強力なリーダーシップが発揮された二と三であり、漸進的なアプローチがとられた一、四、五は成功している。
すなわち、西洋医学への転換はほぼ完全に達成され、病院の数は大幅に増え、さらに医療費は抑制されている。このように分析すると、医療政策に求められるのは、現在の問題点に対して快刀乱麻を断つような一見明快な解決策ではなく、むしろ長期ビジョンに立った漸進的なアプローチであるといえよう。確かに日本の医療はこれまでにない大きな変化に直面している。老人医療、とくに長期療養を中心とした入院医療の増大、大学や公的大病院への患者の集中、診療所志向医師の減少などのほか、最も大きな変化は拡大路線の時代が医療の分野においても終わったことである。
そして病院の病床数が制限された状況下で医師数が増加すればかつてのように開業以外には活路を見いだすことは難しい。しかしながら、医師の開業医志向は必ずしも十分に高まっておらず、何よりも問題なのはこれからの高齢社会において求められている福祉との密接な連携ができるような医師の養成が進んでいないことである。以上のように社会構造の変化によって、医療現場においてさまざまな矛盾が生じているが、それに対して短兵急な解決策に走ることなく、現在の体制の歴史的基盤を十分考慮するべきである。
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相対的に最も所得が低く、高齢者が多い。なお、後述するように建設業、理髪業、開業医師などの自営業者はそれぞれ独自に合計】六六の組合を組織している。(以後、国保と略)以上のように各保険老によって加入している者の所得レベルや病気になるリスクは大きく異なるため、相対的に所得が高く、病気になりにくい人々が加入している保険では保険料率(所得に占める保険料の割合)が低く、保険からの給付が恵まれている。
一方、所得が低く、病気になりやすい人々が加入している保険ではこの逆の傾向が見られる。こうした現行体制の不平等を列挙すると以下のようになる。社会保険であることによる不平等。そもそも社会保険方式を採用していることによる不平等がある。
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